職場で気をつかいすぎた日の、気持ちの書き出し方
頼まれると断れない。何気ない一言が気になり、帰ってからも会話を思い返してしまう。職場では普通に振る舞えたのに、家に着くとぐったりする日があります。
そんな日に、反省点をたくさん探す必要はありません。まずは今日あったことを短く書いて、自分が何に力を使ったのかを確かめてみませんか。手元の紙でも、いつものメモアプリでも十分です。
書き出す前に「今日はここまで」を決める
最初は三行だけ、あるいは一つの出来事だけにしてみましょう。上手にまとめたり、毎日続けたりする必要はありません。書くことでかえってつらくなる場合は、途中でやめて休んで構いません。
職場の人の実名や、お客様の情報、社内の機密事項は書かず、役職や仮の呼び方に置き換えます。自分の気持ちを整理するメモなので、詳しい業務情報まで残す必要はありません。
一行目は「起きたこと」
最初は、見聞きした出来事を短く書きます。相手の意図についての判断は、ひとまず別にしておきましょう。
終業の少し前に、明日の朝までに資料をまとめてほしいと頼まれた。
「私にばかり押しつけてくる」ではなく、いつ、何を頼まれたかを書いてみます。不満を否定するためではなく、どこに困りごとがあるのかを見つけるためです。
二行目は「そのときの気持ち」
次に、自分がどう感じたかを書きます。怒り、焦り、悲しさ、戸惑い。矛盾しているように感じる気持ちが、いくつか並んでも大丈夫です。
頼りにされたのはうれしかった。でも、断ると迷惑をかける気がして焦った。今日は早く帰りたかったので、困った。
「こんなことで疲れる自分が悪い」と結論づける前に、何に気をつかっていたのかを言葉にしてみましょう。
三行目は「本当はどうしたかったか」
最後は、相手にどう変わってほしいかだけでなく、自分が守りたかったものを書きます。
今ある仕事の量を伝えてから、引き受ける範囲を相談したかった。帰宅後の休む時間も守りたかった。
ここで、明日から急に断れるようになる必要はありません。「相談してから返事をしたかった」と分かるだけでも、次に試すことの手がかりになります。
三行メモのひな形
【起きたこと】今日は____があった。
【自分の気持ち】そのとき、____と感じた。
【大切にしたいこと】本当は____したかった。
余裕があるときだけ、「次に似た場面があったら____してみる」を一行足してください。解決策が思いつかない日は、空欄のままで大丈夫です。
次の日に使える、小さな確認の言葉
すぐに「できます」と答える前に、作業量や締め切りを確認する言い方を用意しておく方法もあります。
- 「今進めている作業との優先順位を確認してもよいですか」
- 「どの部分まで、いつまでに必要でしょうか」
- 「予定を確認してから、お返事してもよいですか」
職場の関係や役割に合わせて、使えそうな言葉だけ選んでください。話しにくい相手なら、別の上司や相談できる担当者に、状況を整理して伝える方法も考えられます。
書き終えたら、反省会も終えてよい
メモは、仕事を完璧にこなすための採点表ではありません。最後に「今日できたこと」を一つ書く、ノートを閉じるなど、自分なりの区切りをつけてもよいでしょう。
相手への気づかいと、自分の時間を守ることは両方大切にできます。今日は整理できなかったとしても、その日の自分を責めなくて大丈夫です。
また、書き出すことだけで職場の問題が解決するわけではありません。威圧的な言動や無理な要求が繰り返される場合は、自分の受け止め方だけの問題にせず、信頼できる人や職場の相談窓口に状況を伝えることも検討してください。
答えを急がず、あなたのペースで。
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